アイロン|葉森月子
アイロンかけは嫌いじゃない
綿のシャツが好きで
時々くしゃくしゃになったシャツにアイロンをかける
くしゃくしゃのシワが
すっと整列する感じがいい
アイロンをかける時間を持てたことが
嬉しいのかもしれない
凛とした人へ憧れる
それでも
ヨレヨレのひとへの愛は深い
己はどこまでも欲深く
全てを受け入れているという錯覚
明るい冬の午後
穴のあいたパジャマを脱ぎ捨て
アイロンのかかったシャツで出かけよう
ヨレヨレのひとへ愛を注ぎに



